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2023年11月2日
「東都茶会記」根津嘉一郎の開炉の茶事「夕陽茶会」の料理を即今風に再現
11月は、「炉開き」や「口切り」など茶人にとっての正月と言われ、懐石もおめでたい趣向が盛り込まれます。大正13 年11 月に根津嘉一郎が催した炉開きの茶事で、「夕陽山水図」は、南宋時代の馬麟が絵を、徽宗皇帝が讃を書いたと伝えられる、東山御物の「夕陽山水図」を掛けられたことから、高橋箒庵が「夕陽茶会」と名付けました。会記に登場する料理は炉開きに相応しく、鴨や海老など華やかな食材を用いており、11月の即今では、夕陽茶会の再現料理をベースに、亥の子餅など、おめでたい開炉の趣向を表現します。
また、根津美術館では、11 月より「きっと伝説になる」と題される北宋書画の優品を一堂に集めた特別展『北宋書画精華』が開催されます。紅葉が季節の移ろいを華やかに彩る11 月、根津美術館と併せて、同じ宋時代の美術品を主題とした根津嘉一郎の茶会に思いを馳せて頂ければ幸いです。
『南青山即今』におきましては、現在でもお客様同士が密な環境にならないよう、事前予約制を継続し、安 全安心な食事を提供するとともに、11 月は「夕陽茶会」の再現をベースに、即今オリジナルのカクテル やデザートなど、愉しさと美味しさも感じるコース料理を提供します。是非ご賞味ください。
【即今コース お品書き】
香煎 あられ
主菓子 亥の子餅
向付 小肌甘酢造 蛇腹胡瓜 山葵 花穂
飯 佐渡島産 こしいぶき
汁 色紙大根 鏡人参 小豆 合味噌
煮物椀 合鴨葛打 里芋 宝蓮草 柚子
焼物 鶉寄 蓮根 黒酢ソース
炊合 刻湯葉 芝海老 黄味餡包揚 絹サヤ
湯斗 焦飯
香物 鰻山椒煮 沢庵 赤蕪
甘味 洋梨コンポート
カクテル 即今オリジナルカクテル 深雪山
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